就職活動をするときに求人情報で注意すること

就職は人生を左右する重要な転換点です。昔から「働き先は偶然が決める」とは言われていますが、当人にしてみますと簡単に偶然に任せるわけにもいきません。やはり、できる限りは自分なりに試行錯誤するのが当然です。では、どのようなことに注意すればよいかといいますと、やはりポイントというのはあります。もちろん、実際に働いてみなければ実状はわかりませんし、人によって感じ方も違いますので正確なところまではわかりません。ですが、一般的な傾向というのはわかります。その一般的な傾向を知る手掛かりになるのが求人情報に書いてある内容です。

繰り返しますが、残業の有無につきましても「強制的に」残業をしている場合と「自ら進んで」残業しているのでは全く会社のイメージは異なってきます。前者の場合ですと、やはりブラック企業のイメージはぬぐえませんし、反対に後者の場合ですと、「社員のやる気を引き出している」会社という印象があります。ですから、あくまで一般的な傾向としてですが、求人項目に書いてある離職率は参考になります。

実は、平均して3年くらいで新人の3割は会社を辞めています。これは「終身雇用制が崩壊した」と言われ始めてからずっと続いている数字です。これが何を意味するかと言いますと、どんなに働きやすい職場であろうとも「自分との相性」が絶対に合うとは限らないことです。ですから、離職率の数字を鵜呑みにするのではなく参考程度にするのが正しい捉え方です。

先に「離職率は参考になる」と書きながら反対のことを言っているのですから矛盾しているようですが、そうではありません。企業の中には離職率を記載していない企業がありますが、そのような会社には注意が必要ということです。つまり、会社の姿勢として正直とか誠実といった雰囲気が感じられるかどうかの判断にできるということです。